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NAViSの産学官パートナー

注目企業インタビュー

このコーナーでは、システム開発や情報サービス提供等で、「地域の情報化」に取り組むIT関連業種において、注目を集める話題の企業さまに突撃インタビューを行い、会社の独自性や将来について深く語っていただいた内容を掲載しています。

♯18 株式会社トレック
ITの現在、そして未来の探索者 株式会社トレック

株式会社トレック(以下トレック)は平成6年8月に設立。設立当初は汎用機系システム開発が事業の中心であったが、現在ではクライアント・サーバ系やWeb系システムなど幅広い分野でのシステム開発を展開。また、早くから情報セキュリティに注目し、平成17年8月にはプライバシーマークを取得して、サービスレベルの一層の向上に努めている。

少数精鋭の技術者集団を抱える佐々木卓也社長と柴崎健一取締役を訪ね、トレックの過去・現在・未来について伺った。

『過去:探索者「トレック」の誕生』

トレックの社名に込められた「どんなに長く困難な道のりであっても、一歩一歩、確かな足どりで堅実に歩んでいく」という決意は、佐々木社長の1991年からの世界放浪の旅に起因する。それまで勤めていたソフトハウスを退職し、オートバイや徒歩(特にヒマラヤトレッキングは370kmにおよぶ)、列車、船、軍用機(!!)など、あらゆる手段でアジアやオセアニアを中心に、世界各国を探索して周られた。

詳しく伺ってみると、「ネパールでは現地ガイドが帰ってしまい、一人で歩いて行きました。」「高地では酸素が薄く、視界が狭まり動きはスローになります。」「寝泊りは半分がテント、食事は自炊。」「ニュージーランドでは船会社のストライキのため、その代わりの軍用機で移動しました。」そんな旅で大自然の素晴しさに感動しつつ帰国。

オーストラリア

佐々木社長。オーストラリアにて。

ネパール

ネパールにて。すぐ向こうは秘境ムスタン。

帰国後、今度は情報サービスの世界の探索者たらんと一念発起し、トレックを設立。おりしも日本はバブル崩壊により「普段では確保が難かしい優秀な人材や、会社に必要な資産が得やすい状況でした」。そこには柴崎取締役との出会いも待っていた。

現在ではチーフエンジニアとしてプロジェクトの指揮を執る柴崎取締役も、入社当時は開発がメイン。現在に至るまではジプシーのような作業環境だったとのこと。他社の片隅を間借りして、持ち込んだキャンプ用のテーブルで開発作業を行ったり、借りた事務所のあまりの暑さでPCが暴走するため、窓枠エアコンの前にPCを持ち寄って作業したり。しかしそのような環境でも全く苦にならず、かえって楽しめたそうだ。

「大学病院の検体システムを開発したときは、システムのテストを血液検査室で行いました。当然ですが、検査が必要な血液が集まっているのです。医療用のゴム手袋を着けたりしていましたが、万が一感染したら?と考えると怖かったですね。ある意味命がけで仕事をしていました(笑)。」(柴崎取締役)

柴崎取締役

柴崎取締役

『現在:顧客満足度の向上と新たなことへのチャレンジ』
オフィス

優秀な技術者を得て、システムソリューション、アプリケーション開発、システムサポート&サービスを中心として事業を展開。顧客の要求を的確に把握して、必要なIT要件を指導・支援。様々なシステム環境に合わせて対応するとともに、利用する顧客側の立場に立った支援体制を整えている。

また、業務系アプリケーションの開発は、地元ではあまり使われていない開発ツールやパッケージを利用した開発にも取り組んでおり、GISとDBMSを利用したシステムの開発(ex.農地利用計画図設計システム)や、ターミナルサービスアプリケーションを使ったハードウェア・ソフトウェアリソースの再利用、HRMにおけるワークフローコアプロダクトによるシステム開発など、従来の手法のみならず、新たな技術を取り入れたシステム開発にチャレンジしている。

*HRM:Human Resource Management
人的資源管理もしくは人材マネジメントと訳される。人材採用、人材配置、人材育成などの人事戦略を総称したものである。

「面白そうなツールを使って開発したりするのですが、東北での需要はそう多くありません」。平成19年4月には首都圏事業部を設立。これまでも手掛けていた首都圏の仕事を、より一層腰を落ち着けて扱えるようになり、新しいことへのチャレンジを続けている。「ただし、事業全てを首都圏のものにし、首都圏事業所で行うようにする気はありません」

地元に根ざした、地産地消ということだろうか? 「『地産遠消』を目指した、ローカライズされているシーズを具体化して提供することによって、地場産業の活性化に繋げたいと考えています。」

佐々木社長

探索者、佐々木社長

『未来:ITに限らない、ワールドワイドなマーケットの開拓』

『地産遠消』の一役を担うのが、トレックの弟分である(株)ワールドライブ(以下ワールドライブ)である。佐々木社長が「人生スパイラルと考え、再び原点を踏まえ世界を相手に再チャレンジ」するために設立した、海外で過ごす日本人のための総合支援ポータルサイトを運営する会社である。

ご自身の色々な国での経験がベースとなっているそうだ。「海外に渡航する日本人は年間1,700万人を超えます。少しずつ恩返しも含めて楽しみながらサービスを展開し、数多くの皆様に喜んでいただけたらと思います。」

*(株)ワールドライブ http://www.worldlive.jp/
平成19年3月に設立した海外在住・滞在者のための総合支援ポータルサイト。日本語に対応していないパソコンでも日本語入力をサポートするマルチ言語変換サービス「CafeWrite」をはじめ、海外のユーザに有益かつ最先端の情報を提供している。

「今後のトレックは海外のマーケットを視野に入れ、ワールドライブの情報収集力と連携しながら日本製のソフトウェアと仙台のコンテンツを海外に発信していきたいですね。」

会社概要

会社名称 株式会社トレック
http://www.trek.co.jp/
所在地 本社:
宮城県仙台市青葉区二日町14-15
アミ・グランデ二日町2F
首都圏事業所:
神奈川県川崎市川崎区南町18-3 KJビル3F
設立 平成6年8月
従業員数 13名
オフィス
『NAViSインタビュアーから。。。』
インタビュアー

3月末頃から何度かインタビューのアポをお願いするも、佐々木社長も柴崎取締役も非常なご多忙で、なんとか無理を申し上げてようやく6月中旬にお伺いすることができました。

事業基盤であるシステムソリューション、アプリケーション開発、システムサポート&サービスに堅実に取り組んだ上で、新しい技術や世界へチャレンジしようとするバイタリティ溢れるお話に、時間があっという間に過ぎてしまいました。

貴重なお時間を頂戴し大変感謝しております。ありがとうございました。

<後日談>
実はインタビュー時に撮影した写真の出来が思わしくなかったため、6月末に再度トレックさんにお邪魔して撮影させていただきました。こちらの写真はそのときホームページの作成を勉強しにいらしていた、佐々木社長のお知り合いの中山平こだわり米栽培研究会の方(写真中央)です。全く違う分野ですが、IT面からのお手伝いをしたいとのこと。佐々木社長の『トレック』な一面を、また見せていただきました。

勉強
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